〜会食のメール〜洗練された会話のための英語表現集[法務][英語]

 

会食の連絡

まだ入社まで10日ある今日、人事から1通のメールが届いた。

 

零さん

 

お疲れ様です。

入社まであと10日になりましたね。

当社としては、零さんの一刻も早いご入社をお待ちしております。

 

ところで、零さんは9月17日の18時からは、ご都合あいますでしょうか。当社の取締役方々と、食事会にて、是非お会いいただきたいと思っております。

 

ご参加可否をお知らせ下さいませ。

 

容堂

 

 

零はメールを確認次第、すぐに返信をした。

容堂様

 

お疲れ様です。

私も一刻も早く業務を開始し、貴社に貢献できたらと思っています。

ところで、会食の当日は、英語でのコミュニケーションになりますでしょうか。多少は、英語に触れてはいるものの、流暢に英語を話すことができず、心配しております。

 

 

 

メール送信後、スマートフォンがすぐに鳴った。

零様

 

お疲れ様です。

おっしゃられる通り、当社役員や会食の参加者は、アメリカ人や中国人、香港人シンガポール人など、多数の国からの出身者が含まれます。そのため、会話に使われる言葉は、基本的には、英語になります。ただ、会食の当日、日本人も3名程度おりますので、会食中に時間を持て余すことはないと思います。

よろしくお願いします。

 

容堂

 

 

英語学習の始まり

零は自分が外資系企業に入社することを再認識した。

面談の場では、多少の英文契約書はやってきたことを言っていたが、外国人の中に混じって、入社初日から食事会で英語でコミュニケーションをとることは想定していなかった。

 

 

何か傷跡を残したいというほど大きなものではない。でも、外資系企業に入ったからこそのチャンスだ、役員と話をするチャンスだと思った。

 

零は日常英会話をやり直すことにした。

 

 

急ぎ、自分の本棚を見返すと日常会話にに関して3つの本が出てきた。

 

 

英語に関しては多数の書籍が出版されているが、零の中では、いくつかの選定基準がある。もちろん、選定基準に漏れた場合に使用しないというわけではない。ただ、継続的な勉強が必要である英語において、英語学習を習慣化できることは、零にとって、大事だった。

  • 難易度があっていること(知らない単語ばかりであると、英語学習を習慣化できない。)
  • フォントが一律で紹介された文書がすぐに目が止まること(文字のサイズやフォント、カラーが異なると機械的に多数の文書を読むことができない。もちろん、文法の説明をする類の書籍であれば、文字のサイズ等を変えることが有効に機能することもあるだろう。でも、日常会話としてよく使われる文書を多数習得したい零にとって、文字のサイズ等を変更は邪魔になる)

 

洗練された会話のための英語表現集

 

零は「洗練された会話のための英語表現集」に取り掛かることにした。

①毎日、最低限1章を進めることと、②学習の際には前回の章を振り返ることで復習することとした。これを繰り返していれば、本を読み終わる頃には、およそ、この本の内容を暗記できているだろうという算段だ。この本を終えたら次の本に取り掛かる。常に英語学習の時間を設けて、英語力を向上させることにした。

そのあとは「場面別ビジネス英会話: 決まり表現&シーン別英語実況中継」を使って、日常のビジネスシーンに合わせていく。これと同時に英文契約書に関係する本を読み始めて、1日1章進めていく予定だ。

 

 

習慣化のコツは、基本的に達成できるものにしておくということだと思う。

 

 

洗練された会話のための英語表現集の良いところは、

  1. 章ごとに一つの表現について、何度も同じ表現を使った文書が紹介されている(従って否が応にもその表現が頭に入る。
  2. 英語→日本語の順序で書かれているため、英語脳の蓄積に良い。

 

しかし、この本は、

  1. 同じ表現が繰り返される結果、少し飽きが生まれる。
  2. また、この本特有のものではないが、疲れている時に本を読みたいと思えないことがある。
  3. 加えて、零の英語の実力では、実際の英語利用場面において、その表現を思い出すことができない。

 

そこで、

  1. 時間を把握する(下記の作業をすると1節あたり10分程度。これによって、隙間時間にやれるかどうかを確認できる。)。
  2. すべての文書を実際に話をしていることをイメージして読んでいく。
  3. 読む際には、ゆっくり単語の意味を確かめながら読んでいく。目を瞑って文書を読み返すことなどはしなくていい。ただし、意味を感覚的に理解できるまでは、何度でも読み返す。
  4. 必要だと思うフレーズはメモする。
  5. その節のレイアウトを整える(フォントと文字間隔を整える)
  6. 実際に会話をしているイメージで、そのペースで書いていく。
  7. 1文を暗記する。
  8. まずは1周やってしまう。
  9. その際には、1セッションあたりにかかる時間を測定し、終わりのない勉強を開始しない。

そこで、

  1. その際、一番使いそうな英語表現について、日本語→英語で転記しておく。
  2. 上記表現については、テキスト読み上げソフトを使って、聞くだけで良い状況にしておくことを考えた。

 

日常の英会話を振り返るとここに書かれた文書を使いこなせれば良さそうだという感覚を感じることができていた。

音声がこちらにあることも発見した。

https://www.beret.co.jp/book/42389

 

一旦は、この本だけやれば日常会話の大部分が成立するのではないかと思った。あとは、単語と慣用表現となるが、場面別と辞典で足りそう。